肌が乾燥する冬。
くちびるがひび割れたり、腕や背中がかゆくなったり。
乾燥肌で睡眠が不足すると、全身に悪影響を及ぼす厄介な症状です。
肌のバリア機能が低下しているため、冬の肌はさまざまなトラブルが起きやすくなります。
夏は平気だった化粧品や香水が冬には肌が赤くなって使えない―。
そんな経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
これは早い段階でケアしておきたいですよね。
肌のトラブルのためスキンケア商品に注目しがちですが、実は乾燥肌には食生活が密接に関係しています。
内側と外側からしっかり対策をとりたいですね。
今回は乾燥肌さんにおすすめしたい食材・栄養素について紹介します。
乾燥肌さんにおすすめの食材・栄養素
水分
当たり前すぎて盲点になるのが「水」。
夏とは違い、のどの渇きを感じにくい冬は、水分が不足しがちです。
寒い時期は水分をとるとトイレが近くなるのがイヤ、と摂取量をおさえている方や紅茶・コーヒー・ココアなど嗜好品ばかり飲んでいる方がいますが要注意です。
身体は水分を求めている可能性があります。
紅茶は利尿作用があるため、身体から水分を奪うもの。
飲んでも水分としてカウントされません。
お白湯・番茶・ノンカフェインのハーブティなど無理のない方法で水分補給しましょう。
室温においたミネラルウォーターでもOKです。
たんぱく質
肉類・魚類・卵・魚卵・大豆製品に多く含まれるたんぱく質。
肌の細胞を作る、大切な成分です。
炭水化物に偏りがちな日本の献立で、漫然と食事をしていると不足しやすい成分ですね。
意識して積極的にとるようにしましょう。
肉・魚が苦手な人は納豆・豆腐・湯葉でもたんぱく質をとれます。
納豆は臭いがしてダメという方にはテンペがおすすめです。
ビタミンC
抗酸化物質の代表格、ビタミンC。
細胞の酸化を防いでくれる頼もしい存在です。
ビタミンCは肌の弾力を保つのに必要なコラーゲンの生成にかかわっています。
サプリや栄養ドリンクが多数販売されていますが、ある実験によると人工的に作られたビタミンCは身体に吸収されにくいのだとか。
なるべく、野菜・果物から摂取したいですね。
おすすめの食材はみかん・オレンジ・レモンなどの柑橘類、パプリカ、ブロッコリー、キウイフルーツ、いちごです。
キウイフルーツはグリーンのものより黄色いものがおすすめ。
緑色のものよりビタミンC含有量が多い傾向にあります。
スーパーで同じ価格で販売されていた時には迷わず、ゴールデンキウイを選びましょう。
セラミド
肌の角質層で、水分調整をしてくれるセラミド。
化粧品が有名ですが、食べ物からとることも可能です。
生芋こんにゃく、ほうれん草、黒豆、小豆、海藻類、米、牛乳に多く含まれています。
ほうれん草のグラタン、黒豆や小豆のおかゆ、わかめうどんやそば、おでんなど冬に美味しいレシピがたくさんあります。
オメガ3系脂肪酸
オメガ3系脂肪酸は青背の魚、亜麻仁油、えごま油、ナッツに含まれます。
肌の乾燥や炎症をおさえる働きがあります。
亜麻仁油・えごま油は熱に弱いので、サラダやマリネに使うことをおすすめします。
ちょっとクセがあるのでヨーグルトにかけたり、納豆やスムージーに混ぜたり、自分に合った接種方法を探してみてください。
ちなみに、筆者はアトピー性皮膚炎のため、医師にすすめられて20年ほど愛用しています。
個人的には野菜ジュースに入れるのが一番簡単で続けやすいです。
まとめ
乾燥肌におすすめのものは以下の通り。
- 水分
- たんぱく質
- ビタミンC
- セラミド
- オメガ3系脂肪酸
これらの肉や魚、卵、大豆、野菜・果物などをバランスよく食生活に取り入れてみましょう。
今よりずっと乾燥肌に悩まされなくなりますよ。
継続は力。
ぜひ、続けてみてくださいね。