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インフォグラフィックでみる、日本のプラスチック問題

Art & Design, Japan News

初めまして、東京藝術大学 デザイン科 修士1年 青山理沙子です。
現在開催中の『プラスチックとうまく付き合う、を考える展示』について投稿させていただきます。

既にプラスチックの環境への負荷が認識され、多くの月日がたっています。それにもかかわらず、コンビニのレジ袋消費は減る気配がなく、プラスチックストローに至っては最近のタピオカブームがその消費を煽っているかのようです。

そこで、私たち、東京藝術大学の青山理沙子と一橋大学の大下美倫、古賀勇人の計3人が集い、身近なところからプラスチック問題への意識を向上させるべくインフォグラフィックを作り、7月16日(火)に一日限定で展示させていただきました。場所はJR国立駅から徒歩5分のカフェchuff。当日は梅雨空の中、多くの方々にお越しいただき、展示は大盛況に終わりました。さらに、お店の方のご厚意で8月11日(日)まで展示を1か月ほど延長させていただくことになりました。

今回の記事では、この『プラスチックとうまく付き合う、を考える展示』にて掲出したポスターをご紹介したいと思います!

私たちの暮らしを便利で、豊かなものにしてきたプラスチックとの付き合い方を、考え直さなければならない時代が今、到来しています。プラスチックを消費すること、リサイクルすること、廃棄すること。一口に「プラスチック問題」と言っても、様々な観点があります。

この記事が、みなさん一人一人がプラスチック問題に関心を持ち、考えるきっかけとなれば嬉しく思います。

そもそもプラスチック問題とは?

「2050年には、海洋プラスチックの重量が魚を上回る」

世界経済フォーラムは、そんなショッキングな予測を発表しました。廃棄され、海洋に流れ出たプラスチックをウミガメや海鳥が誤って摂取してしまい、命を落とすケースも報告されています。

昨今話題となっているプラスチック問題。今年の6月に開催されたG20大阪サミットでも海洋プラスチック問題が議題に上がり、首脳宣言にもその対策が盛り込まれました。SDGsに14番目の目標として掲げられる『海の豊かさを守る』の実現のためにも、地球規模で早急に取り組まなければならない大きな課題となっています。

ペットボトルにレジ袋、ストローなど、私たちの生活を支える便利で安価なプラスチック製品ですが、それらのほとんどは使い捨て。そして、日本における一人当たりのプラスチックごみ発生量は、世界ワースト2位。ところで、それらの捨てられたプラスチックはその後どうなるのでしょうか?

知っているようで知らないリサイクルの現状、人体にも影響を与えうるマイクロプラスチックの存在など、プラスチック問題を様々な角度から掘り下げていきました。

『プラスチックとうまく付き合う、を考える展示』

本展示では、プラスチックの問題を自分事として捉え、自分のできる範囲で日常的にプラスチック削減を実践してもらうため、独自の目線で問題を切り取り、インフォグラフィック(テーマをわかりやすく視覚的に解説したポスター)で表現しました。

まず、「あなたがプラスチックについて知らない9つのこと」と題した1枚目のポスターでは、プラスチック問題についての様々なデータを示しました。なんとなくイメージはあるけど、具体的にどれくらい重大なのかを目にすることは少ないプラスチック問題の現状を、数字とグラフィックで可視化しました。

例えば、「日本に来る外国人はプラスチックの過剰包装を指摘するけど、世界的に見て実際どうなんだろう?」という疑問がある人も多いのではないでしょうか。日本のプラごみの84%は使い捨てとして設計されたプラスチックです。リサイクルされないPETボトルは毎年38億本も発生しており、また日本近海のマイクロプラスチック濃度は世界平均の27倍にものぼります。

2枚目では「マイクロプラスチックとあなたの関係」について表現しました。

海洋プラスチックの問題は、直接自分とは関係のないように思えますが、マイクロプラスチックという形で私たちの身体にも影響を及ぼしている可能性があるのです。食物連鎖などを通じて、私たちは1週間に平均5グラムのプラスチックを摂取しています。海水中の有害化学物質を吸着しやすく、またそもそも人間に摂取されることを想定していないプラスチックは、体内に蓄積されてしまうとどのような健康被害を引き起こすのか?その影響は未だに明らかになっていません。

ここで、多くの人は「え、でも結構リサイクルしてるんじゃ?」と疑問に思うことでしょう。確かに私たちは日常的に分別をしていますし、それらごみが適切に処理され、リサイクルされ、身の回りのプラスチック製品に再び生まれ変わっていると信じています。しかし、日本のプラスチックごみのリサイクルには、いくつか問題点があるのです。

一つは、「サーマルリサイクル」。日本のプラごみの半分以上はこの方法で「リサイクル」されていますが、実際はプラスチックを燃やし、その熱を活用しているだけなのです。国際的にも、燃やして一回限りで終わりのこの方法は「リサイクル」と見なされていません。

そしてもう一つは「プラスチックごみの輸出」。毎年150万トンものごみを「資源」という位置づけで中国や東南アジア諸国に輸出していますが、日本ほど優れたごみ処理設備がないので、汚れているなどの理由でリサイクルできないと判断されたごみは捨てられてしまいます。プラスチック問題が最も深刻な国々へごみ処理を押し付けることで、結果的に日本のごみが海洋へ流出しているのです。

これまでで、プラスチックの問題が極めてゆゆしい事態だということを表現しました。では、自分たちには何ができるのでしょうか?
それは、「リデュース!」=使用削減を心がけることです。リサイクルに頼ったり、法整備を待つのではなく、一人ひとりがリデュースを意識し、消費者である私たちが主体的に行動することが問題の緩和へ向けた一歩になるのです。

そして何より、リデュースは思っているより簡単に実践できます!なくても持ち運べるんだったら、「レジ袋いらないです」と言ってみる。ストローがなくても飲めるなら、もらわない。水筒で飲み物を持参するようになれば、長い目で見たらお金の節約にもなりますよね。慣れてきたら、マイクロビーズの入っていない製品を探してみたり、女性の方は月経カップを使ってみるのはいかがでしょうか?

私たちと一緒にプラ問題について考えてみませんか?

さて、ここまでプラスチック問題と私たちの生活について、私たちが考えたことや、それをどのように展示で表現したのかご紹介してきました。

そこで、もっと展示について知りたい!私たちにできること、もっと考えてみたい!と思ってくださったあなたに、おすすめのイベントがあります。

『プラスチックとうまく付き合う、を考える展示』最終日の8月11日(日) 17時半より、会場のchuffにてトークショーをさせていただくことになりました。

このトークショーでは、今回の展示を行うことになった経緯のほか、作成の裏話などをたっぷりお話しします。

また、この記事ではとても書ききれないくらい、プラスチックとうまく付き合っていくために私たちにできることがたくさんあります。

そんなこともみなさまとご一緒に分かち合うことのできるような時間にしたいと考えています。

直前の告知とはなってしまいますが、予約、参加費も不要です。

日曜の夜、ぜひ国立に遊びにいらしてください!

みなさまとお会いできること、楽しみにしております。

 

イベント概要
日時: 2019年8月11日(日) 17:00~19:00 会場: chuff (JR中央線国立駅より徒歩5分)
〒186-0002 東京都国立市東1-16-29 ハーツ国立2F TEL 042.505.5237
参加費:無料 事前申し込み: 不要
お問い合わせ: info@chuff.co.jp

最後までお読みいただきありがとうございました!

  1. Irene Dan

    もっと早くシェアして欲しかったです!

    • MelisaMelisa

      コメントありがとうございます。投稿の公開がイベントの最終日になってしまい申し訳ありません、今後の情報はFBなどでも公開予定です。

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