「子どもは褒めて育てる」とよく聞きますが、実際のところ、褒める子育てとはどのようなもので、どのような効果があるのでしょうか?
ここでは、褒める子育てとはどのようなものなのか、メリット・デメリットは何かについてまとめました。
褒める子育てとは?
褒める子育てとは、子どもを認めることです。
子どもを褒めるということは、子供の精神的な基盤をしっかり作るのです。
子ども自身が「認められている」という実感を持つことが重要です。
子どものころに否定されることが多く、褒められたり、認められたりした経験が少ない子どもは自尊心が低いことが多いのです。
親が子どもを褒めることで、子どもは高い自尊心を持ち、自分は大切な存在だと感じることができます。そして、自分たちが重要な存在であることを実感します。自尊心が高く、自分を大切にする子どもを育てることを目的とした子育て法になります。
よく「褒める子育て」と言われますが。一方的に褒めれば良いというものではありません。
“よくやったね!と子どもの達成感に共感することが大切です。
褒めることは、共感の一種だと考えてください。
褒める子育てにおける4つのメリット
子育てを褒めることには、多くのメリットがあります。
よく言われるものを以下にまとめてみました。
子どもとの信頼関係を築き、自尊心を高めることができる
褒めることで、子どもは「自分のことを気にかけてくれている」と感じることができます。
“私の存在を認めてくれる”と。そうすることで、子どもは自分を認めてくれた人に対して信頼を持つことができます。
褒めて認めてあげることで、親子の信頼関係が深まり、子どもにとって大きな力になります。そして、前向きにチャレンジすることが出来る様になるのです。
子どもが人に対して優しくなれる
子どもに「ありがとう」「助かった」と言うのも効果的です。
そうすることで、子どもは相手の気持ちを想像し、共感する力を育むことができます。
共感力を身につけた子どもは、自然に人に親切にするようになります。
褒められることで、人に親切にすることを自然に学ぶことができるのです。
自信と闘争心を養う
子どもは褒められると、達成感を感じて自信を持つようになります。
これによってチャレンジ精神と前向きな姿勢を育みます。
成功するかどうかわからなくても、どんどんチャレンジしていくことができるようになるのです。
子どもの自立を促す
また褒められたいと思うようになるため、より積極的に自分に出来ることはないかと探すようになります。
褒めることで自己肯定感が育った子どもたちは、自信を持ち、自分らしく生きられるようになります。
それは親にとっても嬉しいことですよね。
褒める子育てにおける3つのデメリット
魅力的なメリットを紹介しましたが、注意すべきデメリットもあります。
褒められ続けた子どもは「褒められ依存」になる
褒められそうなことのみ挑戦し続け、新しいことに挑戦しなくなります。
このような可能性があるので、注意が必要です。
褒め方を間違えると、他人を見下すことになりかねません
子供を褒めるときは、他人と比較しないようにしてください。
例えば、”~君より上手だね” や “~君は失敗していたね” などです。
他人を卑下していると、子供も真似をして、相手を見下したりするかもしれません。
褒めるだけでは、何をしては行けないのかがわかりません
また、子どもが悪いことをしたら叱ることも大切です。
子どもは何が良くて何が悪いか区別がつかないことがあります。
褒めるということは、評価することでもあります。
物事をありのままに受け止めるのではなく
“そういうものなら受け入れてもいい”
という意味です。
大人に対して敏感であったり、触発されやすい子ほど、あるいは大人の言うことをよく聞く子ほど、褒められること(親が喜ぶこと)だけをしようとする傾向があります。
上から目線で話してはいけません。
子供を認めるような話し方をすることが大切です。
結論
子育てをする上で、大切なこと。
それは子どもたちの自尊心を高め、やる気を起こさせることです。
子供のほめ方、やる気を引き出す方法をきちんと知って、褒めることと叱ることのバランス、メリハリに気を配ることで、子供の良いところを伸ばし、潜在能力を開花させる事ができます。