30代を越えてから健康に気遣うことが多くなったのではないでしょうか?
最近耳にする「子宮筋腫」は多くの女性が気になっているようです。
ですが、子宮筋腫とはどういうものなのでしょうか。
今や治療法や選択肢が豊かになり、様々な考え方が出てきました。今回は、子宮筋腫の新情報や体との向き合い方をチェックしておきましょう。
子宮筋腫とは
「毎年、健康診断で子宮がん検診をしていたので、何年も「筋腫の心配はない」と言われていました。たまたま不正出血があり、婦人科を受診すると、大きい筋腫が5個あると言われて驚愕! 健康診断ではエコーで検査をしない場合が多く、見落とされる確率が高いのだそう!」
「経過観察のうちに筋腫が大きくなり、腹腔鏡手術で摘出できる限界を超えるほど(新生児の頭くらいまで)大きく育ってしまいました。結局、開腹手術で子宮全摘。もっと早く決断して腹腔鏡手術したほうが体の負担も少なく、傷あとも目立たなかったと後悔しています。」
など、30代から50代中心にたくさんの声や悩みがありました。
子宮筋腫とは、コブのような良性の腫瘍のことを指し、子宮筋が異常増殖するものです。
30代から40代が一番かかりやすく、腫瘍の発育は卵巣から分泌される女性ホルモンからの影響だと考えられています。
3タイプの子宮筋腫。その違いとは?
子宮筋腫には3つのタイプがあり、そのタイプによって、腫瘍の大きさや腫瘍ができる場所、症状などが異なります。
筋層内筋腫
「筋層内筋腫」は、筋腫のうち70%を占めています。
至急の壁の中にできる筋腫で多発しやすいものなので、注意が必要です。
腫瘍が小さいうちは無症状ですが、大きくなると子宮の変形や収縮ができなくなるなどの痛みがひどくなる場合があります。
粘膜下筋腫
「粘膜下筋腫」は、筋腫のうち5〜10%と非常に少ないものです。
子宮の内腔へ向かって腫瘍が大きくなるため、不妊や流産などの原因になる恐れがあります。
筋腫自体は小さめですが、症状は一番重めです。
内側が圧迫され続けると、大量出血にも繋がるため違和感を覚えたらまず先に、婦人科へ足を運びましょう。
漿膜下筋腫
「漿膜下筋腫」は、筋腫のうち10〜20%と言われています。
粘膜下筋腫とは逆で、外側に向かって大きくなっていきます。
症状はないため、気づかないまま巨大化するケースが多いです。巨大化すると、腹痛や近辺の臓器が圧迫され、痛みが生じる危険性があります。
子宮筋腫の主な症状
全くの無症状の方から、重症になる方、筋腫のタイプによっても症状は人それぞれです。
日常生活で以下の症状に当てはまるものがあったら、婦人科への受診をおすすめします。
- 過多月経
- 月経期間が長くなる
- 貧血
- 圧迫感
- しこりのようなものが下腹部にある
- 強い月経痛
- 腹痛や腰痛
- 頻尿や尿もれ
- 性交痛
- 便秘、排便痛
まとめ
良性だからと言って腫瘍を放置するのは危険です。
慌てて手術することになる可能性や、痛みを我慢しすぎて体に傷がついてしまうかもしれません。
もしも自分が、急に子宮筋腫になったとしても慌てないように自分の体と今のうちから向き合いましょう。