コミュニケーションやスケジュール管理、不注意の連続など日常生活において思うようにいかず、生きづらさを感じることはありませんか?
その違和感はもしかしたら「発達障害」が原因かもしれません。
大人になってから初めて診断される方は、近年増加傾向があり、悩みを重ねることで症状が悪化する人も少なくありません。
今回は、発達障害の一つ「ADHD」とはどういった特徴なのか、大人女性の悩みやその対処法をご紹介します。
大人女性のADHDとは?
女性のADHDは、お喋りに夢中になりすぎてしまったり、予定をいっぱい詰め込みすぎてしまうなど些細なものが多く、問題になりにくいです。
そのため、多くの女性は、問題を見過ごされてきました。
大人になるに連れ、仕事ではミスを繰り返して居心地の悪い環境になってしまったり、家事では段取りが悪く効率的に進められないなどといった特徴がみられます。
大人女性のADHDの特徴8選
部屋を片付けられない
ADHDの特徴でよく知られていることが片付けられないこと。
スケジュール管理や、1日に決められた物事の予定を立てることが苦手なので、不器用な方が多い傾向があります。
予定を詰め込みすぎる
予定を立てて行動することが苦手です。
ぎゅうぎゅうに予定を詰め込んで、無理なスケジュールで動くことが多いので、遅刻やドタキャンに繋がります。
時間にルーズだと思われる可能性があります。
人の話を聞けない
「多動性」の影響で発言が出やすくなります。
人の話を遮って自分の話を持ち込むことや、長々と語ってしまうことが多いため、自己中心的な人柄だと認識されることがあります。
衝動買いの頻度が多い
気になったものはどんどん買ってしまいます。
欲しいものは買ってしまうため、クローゼットには似たような服が眠っているケースが多いです。
よく忘れ物をする
努力しても忘れ物をしたり、ケアレスミスが多発します。
集中力や注意力が切れることが早く、切り替えることが苦手な傾向があります。
大事なものでも不注意で無くしてしまうことが多々あります。
落ち着きがない
じっとしていることが苦手な方に多い傾向があります。
長時間座っている間や、待っている間に貧乏ゆすりをしたり、ソワソワしているため周囲の方からは落ち着きがない人と認識されてしまいます。
ちょっとしたことでイライラしてしまう
人付き合いや人付き合いをしているうちに自分と同じような短所を見つけてしまうとイライラし、カッとなってしまいます。
だんだん日頃の不満が爆発してしまい、癇癪を起こしてしまう可能性もあります。
睡眠が浅い
睡眠が浅く、昼間はすごく眠いけど、夜は不安や悩みなどを考えすぎてしまって寝付けないという方が多いです。
これは大人女性のADHDで一番見られる特徴です。
寝不足でボーッとしてしまうため、やる気がない人という目で見られてしまいます。
ADHDかもと思った方への対処法
ADHDを改善するには「環境調整」と「薬物療法」の2つがあります。
この2つを並行して対処していくことで、日常生活の違和感やコミュニケーション能力など自身の悩みを解消できます。
まずは、自分の性質やおかれている状況を理解することが大切です。
自身の行動パターンの見直しだけではなく、家族や友達などにも協力してもらい、対応の仕方や言葉がけなど、環境を整えましょう。
日常の生活環境を整えることで、ストレスが緩和し、ADHDも改善されます。
生活環境を整えても状況があまり変わらない場合は、薬物療法で生活に支障が出ないようにします。
特に「不注意」の特性が和らぐため、忘れ物やケアレスミスが少なくなるでしょう。
まとめ:ADHDは特性でもあり、個性!
今回は、大人女性のADHDについての特徴や対処法をご紹介しました。近年、増加傾向が見られる大人女性のADHDの特徴としては、コミュニケーション能力の低下やスケジュール管理が疎かになる、不注意が多いなど様々です。
しかし、ADHDだからといって必要以上に思い詰める必要はありません。
まずは自分はどのような特性を持っているか、何が苦手なのかを「理解する」ことが大事です。
家族や友達などにも協力してもらい、自身の行きやすいと思える環境を整えましょう。